お金の悩み

人にお金を借りる上手なやり方。友達や親から借りやすい理由とは?

人からお金を借りる時の注意点って?
信頼関係を崩さずに知人や友人からお金を借りることはとても難しく、銀行や消費者金融から借りるのとは違った視点での注意が必要になります。
ここではどのようにすればトラブルになることなく人からお金を借りられるのかについて、詳しくご紹介しています。

飲み会のお金が足りなくて人に借りるという経験をしたことがある人はかなり多いのではないでしょうか。

借金をしているという感覚はないかもしれませんが、このような形で友人や親にお金を借りるというのも1つの借金です。

ところが友人や親からまとまったお金を借りるとなると、思ったよりもハードルが上がってしまいます。

返済できなかったときには、これまで築いてきた信頼関係が崩れてしまうかもしれないと思うと、なかなかお願いできませんよね。

そこで、今回の記事では信頼関係を崩すことなく人に借りる方法や、トラブルにならないために注意すべき点などを詳しく解説していきます。

周囲からお金を借りる時は慎重に!

誠意を持って、借用書を作成して、1日も早く返すように

友人や親からお金を借りる場合は1万円以下なら借りるのは簡単ですが、それ以上になると理由によっては断られてしまう可能性があります。

とはいえ、貸してくれるかどうかの基準は金額ではなく、どれくらい困っているかという点にあります。

人に借りるときには、なぜお金が必要なのかを丁寧に説明して、誠意を持ってお願いしましょう。

お金を借りたら、借りた金額と返済期日の勘違いが起きないように簡易的なものでいいので借用書を作ってください

信頼関係を維持するために返済期日よりも1日でも早く返すように心がけましょう。

人にお金を借りる時の限界はいくら?

多くの人は金額と理由でかどうかを判断している

友人や親からお金借りる場合に気をつけたいのは、借りる金額と理由です。

借りる金額が安い場合は、多くの人が気軽にお金を貸してくれます。

たとえばコーヒーを買うのに100円借りるというのであれば、ほとんどの人が気軽に貸してくれますよね?

ところが車を買いたいから100万円を貸してくれとお願いしても、多くの人に断られてしまいます。

ただ高額であっても、お金が必要な理由によっては借りられる可能性は上がるはずです。

たとえば同じ100万円であっても、命にかかわる手術でどうしても100万円が必要であれば、親しい友人ならなんとかして貸してくれるのではないでしょうか。

このように大事なのは、借りる金額とお金が必要な理由です。

そこで、ここではまずいくらなら借りることができるのか、どのような理由なら借りやすいのかを、お金を借りる相手としてよく挙がる「友人」、「親」でそれぞれご紹介します。

友達が貸してくれる金額

友達がいくらお金を貸してくれるかですが、PRTIMESで公表された友達にお金(生活費)を貸して欲しいと頼まれたら実際いくらまで貸すのか?」というアンケートによると、お金を貸さないと答えた人が35.4%と最も多くなりました。

友達に頼まれたらいくらまでお金を貸しますか

(引用:PRTIMS「友達に生活費を貸してくれる?と頼まれたらどうする?【約35%がお金を貸さない】」)

アンケートを見てみると、友人間でのお金の貸し借りに抵抗を持つ人が多いことが伺えます。

また、お金を貸すと回答した人についても、貸せる金額については5万円未満の人が約60%という結果でした。

多くの人が、「財布を忘れた」「持ち合わせがない」など、とりあえず必要な分だけなら貸す、と考えているようです。

5万円以上の高額なお金の貸し借りは貸す側の負担がも大きく、友人とのトラブルにつながる可能性も高くなることから避けられる傾向にあります。

一方で100万円以上でも貸せると答えた人もいました。

少人数ながら、理由や関係性によっては高額を貸してくれる人もいるようです。

親が貸してくれる金額

PRTIMESが発表した「親にお金を借りる理由と方法について」で発表された「親からお金を借りたことがある男女100人に行ったアンケート」によると、親から実際に借りられた金額は30万円以下が67%という結果になりました。

友達に借りる場合と比べて、親からであれば借りられる金額が大きくなるようです。

親からお金を借りたことがある男女100人に行ったアンケート

(引用:PRTIMES「親にお金を借りる理由1位は「生活費の不足」トラブルなく借りられる言い方をアンケート調査」)

やはり身内は友達などに比べると相談しやすく、親としても困っている子どもに救いの手を差し伸べることも多いということでしょう。

また、100~300万円が15%とかなりの高額を借りているケースが目立っているのも特徴です。

このことから、親からお金を借りる際は金額の大きさ以上に、なぜ必要なのかが非常に重要な要素になると考えられます。

親に借金を相談する場合には、しっかりとお金が必要な理由を説明し、納得してもらえれば、希望の金額を貸してもらえる可能性は高いです。

誰からお金を借りることが多い?

PRTIMESが発表した「社会人になってからお金を借りた理由ランキング!男女500人アンケート調査」によると、どこからお金を借りたかのランキングは以下のとおりでした。

社会人になってからお金を借りた理由ランキング!男女500人アンケート調査

(引用:PRTIMS「社会人になってからお金を借りた理由ランキング!男女500人アンケート調査」)

アンケートの結果、「カードローン・消費者金融」と「家族・親戚」が圧倒的に多かったです。

上位2つはいずれも周囲の人に知られずにお金を借りられることから、できるだけ借金していることを知られたくないという人が多いようですね。

また「恋人・友人・同僚」に借りる人がそれほど多くないことも特徴です。

人間関係のトラブルに繋がったり、信用を失ったりするリスクが大きいことが要因になっていると思われます。

また、保険相談サービスを提供する保険マンモス株式会社が「身近な人にお金を借りたことがある男女200人を対象に行ったアンケート」では、以下のような結果が出ています。

誰にお金を借りたか

(引用:PR TIMES「親や友達にお金を借りたことがある男女220人アンケート調査。「嘘をついた」5%の人の言い訳と本当の借金理由は?)

アンケート結果では、親が圧倒的に多い結果となりました。

やはり高額でも貸してもらえる可能性が高い、トラブルになる確率が低い、という点から、最終的に頼りになるのは「親」だと思っている人が多いようです。

また2位が友人となっていることも興味深い結果でした。

恋人や親以外の家族、会社関係などはのちのトラブルに繋がりかねないことから、お金のことを相談しにくいようですね。

人にお金を借りる理由で多いのは?

親や友達からお金を借りる際に必ずといっていいほど聞かれるのが「お金が必要な理由」ですよ。

理由によってはお金が借りられない可能性もあるので、お金の相談をするときには「こんな理由でお金を借りても大丈夫かな?」と不安になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、「友達からお金を借りる場合」と「親からお金を借りる場合」の2つのケースに分けて、どんな理由でお金を借りる人が多いのかを調べてみました。

友達からお金を借りる理由

友達からお金を借りる理由としては、以下のようなものが多かったです。

  • 一時的に手持ちが足りなかった
  • 生活費の足しにするため
  • ギャンブルに使うため
  • 飲み代のため
  • 家賃を払うため
  • クレジットカードの支払いのため
  • 借金の支払いのため
  • 携帯料金を払うため
  • 資格を取得するため

「一時的に手持ちが足りない」ケースは、飲みの支払いなどで手持ちが少し足りないときなどに借りることが多いようですね。

借りる金額も1万円以下と少額なことが多く、すぐに返済できるため、比較的気軽にお金を借りられます。

一方、生活費の足しにする場合は、一時的に手持ちが足りない場合に比べて、借りる金額も高額になるケースが多いです。

本当に生活が困窮している場合は緊急性の高さから止むを得ず借りることがあるようですが、高額なお金の貸し借りは後にトラブルとなる可能性も高く、できるだけ避けたほうがよいかもしれせん。

どうしても借りる必要がある場合は、借用書を作成し、返済スケジュールを明確にしておくことをオススメします。

他にギャンブルのためや飲み代のためなど、自分の遊興費のために友達から借りる人もいます。

このようなケースでは、友達には本当の理由を伝えずにお金を借りていることも多いです。

本当の理由を伝えずにお金を借りると、返済が遅れたり本当の理由がバレたときに友達との信頼関係が壊れてしまいます。

そうならないように、お金を借りるときは必ず本当の理由を伝えるようにしましょう。

親からお金を借りる理由

親からお金を借りる理由には以下のようなものがあります。

  • 生活費の足しにするため
  • 車に関わる費用が必要なため
  • 仕事を辞めて収入がなく支払いが必要なため
  • 住宅に関わる費用が必要なため
  • 借金の返済のため
  • 資格取得に必要なため
  • 海外留学に必要なため
  • カードの支払いのため
  • 旅行などの娯楽のため
  • 結婚費用のため
  • 引っ越し資金のため

最も多いのは、生活費の足しやカードの支払など生活資金に困って借りるケースです。

とくに一人暮らしをしていて生活資金に困って親を頼る、という経験を持つ人は多いのではないでしょうか。

また、車にかかわる費用や住宅購入時の頭金、結婚費用、引っ越し資金など、ある程度まとまったお金が必要となった場合に親を頼る人も多いです。

車の購入や住宅購入などは、大きな金額を用意する必要があり、ローンを組んでしまうと利子が高額になってしまうことからも、親に立替てもらうケースが多いようですね。

あとは、借りる金額が大きくなると友達には頼みづらい、という事情もありそうです。

また、資格取得や海外留学など自己研鑽を理由としてお金を借りるというケースも考えられます。

このようなケースは子どもを応援したいという親心もあり、比較的スムーズにお金を借りられることが多いです。

ただ、どのようなケースであっても、友達に借りる場合と同様にしっかりとお金が必要な理由と返済スケジュールを伝えることが重要です。

人にお金を借りる時の伝え方

ここまでお金を借りる理由についてお話ししてきましたが、当然、お金を借りやすい理由と借りにくい理由があります。

たとえば、ただ「パチンコに行くお金がないから」というのでは当然断られてしまいます。

逆にどうしてもお金がなくて困っているという状況であれば、友達であれ親であれ、なんとかお金を工面してくれるかもしれません。

銀行や消費者金融のローンは儲けるために貸しますが、友人や親が貸してくれるのは儲けのためではなく、あなたを助けてあげたいから貸すわけです。

ということは、お金を借りる理由としては「本当に困っている」というのが、貸す側からすれば大前提となります。

そのため、たとえば以下のような理由であれば比較的お金を借りやすいと言えるでしょう。

  • 会社が倒産して家賃を払えない
  • 大きな病気を患い手術代が必要になった
  • 財布を落としてしまった
  • 銀行のATMが止まっている

ただし、お金を借りたいからといって嘘の理由を捏造するのはいけません

必ず本当の理由を伝えるようにしてください。

本当の理由を言えないのに貸してほしいというのは、その人に対して失礼なことですし、嘘をついてバレたときには信頼関係も崩れてしまいます

きちんと本当の理由を伝えることが大事ですが、それを伝えるときに「どのような想定外のことが起きたか」を伝えて「何に使うお金がいくら必要か」を丁寧に説明してください。

それだけで、相手もお金を貸しやすくなります。

個人にお金を借りるときの注意点

個人からお金を借りるのは、金融機関で借りるのとはまた違った難しさがあります。

思わぬ勘違いからトラブルが起き、そこから疎遠になってしまうことも十分にあり得るからです。

そこで、ここからはトラブルが起きないように個人からお金を借りるときの注意点をご紹介していきます。

借りたときには借用書を作る

借用書を作成、必要事項が書かれば、どんな紙でも効果ある

人にお金を借りるときは口頭でお願いして、口約束で返済日などを伝えることがよくあります。

数千円程度ならそれでもいいのですが、1万円を超えるような金額になったら借用書を作るようにしてください

借用書といってもパソコンなどで書類作成をする必要はありません。

手元にある紙でいいので、下記内容を記載しておきましょう。

  • 借用書の作成日
  • 相手の名前
  • 「借用書」のタイトル
  • 借りた金額
  • 金利
  • 返済期日
  • 返済方法
  • 借用したことが分かる一文
  • 借りた日付
  • 自分の名前と住所
  • 押印

法的に効果のある借用書となると、これくらいの内容を記載してください。

ただ、数万円の貸し借りでここまでするのは大げさと思うかもしれません。

そういう場合には、借りた金額と返済期日をLINEなどで共有するだけでもOKです。

借用書そのものも大事ですが、お互いが借りた金額をいつまでに返すのかを共通認識しておくことがもっと重要です。

口頭で済ますと日付や金額の勘違いが発生します

トラブルというのは、そういった些細なところから始まりますので、お金を借りたという証拠は必ず残しておきましょう。

返済期日は必ず守る

返済期日は厳守!

友人や親は人助けだと思ってお金を貸してくれます。

それに応えるためにも、返済期日を必ず守るようにしてください

親しい人だから数日くらい遅れても大丈夫と考えがちですが、1日返済が遅れるだけでも相手は「本当に返してもらえるかな」と疑心暗鬼になってしまうものです。

それこそ裏切られた気分になり、最悪、信頼関係に傷が付きます

たった1日であっても約束を守らなかった事実は永遠に残りますので、必ず期日までに返済してください。

ただし、どうしても返済が難しい場合には、できるだけ早めに連絡して、いつまでなら返済できるかを伝えるようにしましょう。

逆にもし可能であれば、返済期日よりも前に完済してください。

返済日当日まで音沙汰がないと、お金を貸した側はとても不安な気分になるはずです。

そういう気分にさせないためにも、返済を前倒しすることをおすすめします。

当日に返済するにしても、前日に自分から連絡をいれておきましょう。

完済するまでは派手な遊びは控える

完済まで無駄な出費を避け、早めの返済を心掛けて

お金を借りておきながら、飲み会に参加したり、旅行に行ったりする人がいますが、完済するまではお金のかかる派手な遊びは控えてください

お金を貸した人がそれを知ったら、「そんなことをするために貸したわけじゃない」と不信感を抱くことになります。

バレなければいいじゃないかと思うかもしれませんが、これだけSNSが普及した時代ですから、どこで伝わってしまうか分かりません。

そもそも遊ぶお金があるなら1円でも早めに返済するというのが筋です。

付き合いでどうしても顔を出さなければいけないこともあるかと思いますが、そういう場合でも早めに切り上げて、無駄な出費をしないように心掛けましょう。

利息もしくはそれ相当のお礼をする

感謝の気持ちで、利息もしくは相当のお礼をする

上記の借用書への記載内容に「金利」と書きましたが、お金を借りるときには金利を付けるというのが基本的なルールです。

相手が必要ないと言うのであれば金利ゼロでもかまいませんが、最初から金利ゼロのつもりでいるのは失礼です。

個人間での貸し借りの場合でも、利息制限法によって定められた上限金利があります。

10万円未満 年20%
10万〜100万円未満 年18%
100万円以上 年15%

 

これほど高く金利を設定する必要はありませんが、あまりに低く設定すると利息が数十円になるようなこともあるので、誠意ある数字を心掛けてください。

もし、相手が利息なんていらないと言ってきても、返済するときには必ず何らかの形でお礼をしましょう

ちょっとした菓子折りをつけるのもいいですし、食事をごちそうするというのでも構いません。

できるだけ形に残らないお礼をするのがスマートで、相手にも負担になりません。

きちんと感謝の気持を言葉で伝えることも、忘れないようにしてください。

個人間融資は利用しないこと

ネット上の個人間融資はデメリットしかない

人に借りる方法として、最近はSNSやインターネット掲示板を利用した個人間融資を使う人が増えつつありますが、それに比例するように個人間融資でのトラブルも増加しています。

個人間融資では借りたい人や貸したい人が書き込みを行い、それを見た人が連絡をしてきて融資の交渉を行います。

銀行や消費者金融のように審査があるわけではないので、とても手軽に借りられる方法として注目されています。

ところが、実際にそこでお金を貸している人の多くが闇金業者で、違法な金利での融資を行ってきます。

それだけならまだいいのですが、闇金業者は何かと理由をつけて返済を先延ばしにして、利息という形で可能な限りお金を搾り取ろうとしてきます。

さらに女性の場合には、利息の代わりに裸の写真を送らされたり、肉体関係を求められたりするというトラブルも発生しています。

個人間融資はこのように、犯罪の温床になっているため利用してもデメリットしかありません。

「自分だけは大丈夫」「1回だけなら問題ない」と思ってトラブルに巻き込まれる人が続出していますので、知らない人との個人間融資は絶対に行わないでください

まとめ:人に借りるのはリスクも大きい

失われた信頼は簡単に取り戻せなと肝に免じて

友達や親なら審査もなく信頼関係だけでお金を貸してもらえます。

ただし、気軽に借りられるのは1万円程度が限度であり、それ以上を借りる場合はきちんとした理由がないと断られてしまう可能性が高いです。

また、人にお金を借りるときには必ず理由を伝えるように心掛けてください。

そして後からトラブルにならないように、簡易的なもので構わないので証拠としての借用書やLINEメッセージなどを残すようにしましょう。

そして必ず返済期日までにお金を返すことです。

相手は信頼して貸してくれているわけですから、それに応えるためにも、予定よりも早めの完済を目指しましょう

返済をいい加減に考えていると、相手に不信感を与えてしまい、そこから縁遠くなることもあります。

知り合いからお金を借りるという行為は、常にそのリスクを伴っているのです。

返せるアテがない場合には借りないようにして、どうしてもお願いするしかないときには、相手の負担にならないように心がけてください。

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