お金を作る

質屋でお金を借りる方法。無審査で即金が手に入る仕組みとは?

質屋の利用方法まとめ。無審査で借りられるが…

高級腕時計やブランドバッグなど、価値があるものを担保にしてお金を貸してくれる質屋は、どんな人にも無審査で融資を行ってくれるため、金融ブラックの人にとっては貴重な借入先のひとつです。
ただし利用にはリスクをともないますので、ここでは安全に利用するためのポイントをご紹介しています。

過去に金融事故を起こしてブラックリストに載っている人は、銀行や消費者金融からの借り入れができません

そういう人でもお金が必要になることがありますよね。

そんなときにおすすめなのが無審査でお金を借りることができる質屋です。

ところが、質屋は銀行や消費者金融などの金融機関とは仕組みが違うため、同じような感覚で利用すると思わぬ失敗をして、大切なものを失ってしまう可能性があります。

ここではそのような失敗をしないために、質屋を正しく利用する方法について詳しくご紹介していきます。

結論:質屋を使うなら少額から!

質屋、返済の目処を立てた上で利用して

質屋とは、財産価値のある品物を担保にお金を借りられるお店のことです。

宝飾類やオーディオ機器、楽器類、カメラやパソコン、ゲーム機など「中古市場でも価値の高い物品」を預けると、その品物の査定額から手数料として2~3割程度引いた金額をすぐに貸し付けてもらえます。

引用元:マネ得NAVI「お金借りられない?最終手段はコレ!金策方法17選」

質屋は金銭的に価値のあるものを担保にしてお金を融資しているため、質草さえあれば過去に金融事故を起こしている人でも無審査で融資を受けることができます。

ただし銀行や消費者金融よりも金利が高く、月9%もの金利が発生するケースもあります。

さらに原則として3ヶ月後に借入金と利息を返済しなくてはいけません

返済の目処が立っていないのに安易に借りてしまうと、返済できなくなったときに質草を失います。

このようなリスクがあるため、利用するときには給料などで確実に返すことができる2〜3万円程度の借入れに留めておくのがおすすめです。

質屋の仕組み

質屋:ブラックの人でもお金を借りられる

質屋は金銭的な価値のあるものを担保にして、お金を借りることができるお店です。

その担保になったものを質草というため「質屋」と呼ばれています。

その仕組みはとてもシンプルです。

  1. 質屋に質入れしたい物を持っていく
  2. 質屋が鑑定して融資できる額と利息を提示する
  3. 合意したら質を預けてお金を借りる
  4. 期限までに借入額と利息を支払う
  5. 質入れしたものが返ってくる

もし期限までに返済できなかったときには、質入れしたものの所有権が質屋に移ります

質屋は自分の所有物になったものを売却して、返ってこなかった借金の穴埋めをするわけです。

質屋は融資額を中古買取価格よりも低く設定することで、絶対に赤字にならないような仕組みになっています。

例えば高級腕時計を質に入れるとしましょう。

質草 ロレックス デイトナ
買取査定額 140万円
質査定額 112万円

もし質査定額の112万円が返済されなかったとしても、ロレックス デイトナを売却すれば140万円が手元に入ってきます。

そうすると融資している112万円に対して140万円の売上が出るため、融資額の回収だけでなく差額28万円の収益も上げることができる仕組みです。

銀行や消費者金融は信用をベースに融資の可否を決めていますので、貸した人がきちんと返済できる人かどうかを見極めるために審査を行います

でも、質屋は貸した相手がどんな人なのかは関係ありません

その人が返済できなくても利益が出る仕組みのため、無審査でも融資ができます。

ただし、質草の鑑定はしっかりと行います。

質草になるものの価値を見誤ると売却したときに損をする可能性があるためです。

そのため、価値がわかりにくい骨董品やアンティークなどは質草になりにくく、中古市場価格が安定しているものだけが質草として利用できます。

質屋を利用する上での基礎知識

ここまでの説明で、質屋の仕組みについて把握してもらえたかと思います。

そこで、次は質屋を利用する上で知っておくべき金利や質入れ可能なものの種類などを解説していきます。

質屋の金利

質屋の金利は、金融機関より高いことを忘れないで

質屋は消費者金融などに比べて金利がかなり高いです。

銀行や消費者金融などの金融機関は利息制限法によって、年20%が金利の上限(10万円未満の貸付)になっています。

ところが質屋は利息制限法ではなく、出資法の上限である月9%が適用されるのです。

月9%というのは実質年利が108%ですので、金融機関よりもかなり高利なのが分かります。

ちなみに、実際の金利は質屋によって違います。

例えば大黒屋質東京駅前店の場合の金利は次の通りです。

1000万円以上 月0.95%
100万円以上 月1.25%
30万円以上 月1.5%
10万円以上 月5%
1万円以上 月6%
1万円未満 月8%

10万円を1ヶ月借りた場合の利息は5,000円です。

年18%のカードローンで10万円を借りて1ヶ月で返済した場合の利息が1,500円なので、利息は3倍以上になってしまいます。

このように利息が高いというのが、質屋を利用する上でのデメリットのひとつです。

質屋の返済期限

質屋の返済期限:原則最大3ヶ月、確実に期限までに返して

カードローンなどでお金を借りた場合には月々1万円というような分割での返済ができますが、質屋の場合は返済期限までに一括返済しなければいけません。

返済期限は原則として最大3ヶ月ですが、利息を支払うことで延長できるケースもあります

借入金額 30万円
金利 月1.5%
借入期間 3ヶ月

このケースでは、3ヶ月後に元金の30万円と利息の13,500円(1ヶ月4,500円)の合計、313,500円を返済します。

質屋は高利だとお伝えしましたが、これくらいなら許容範囲内ですよね。

ただし、問題なのは3ヶ月後までに返済費用をきっちり用意できるかどうか、というところです。

返済できなくなったら質流れする

返済不能になると、質流れされて、大切なものを戻らなくなる

質屋で借りたお金を返済できなくなったら質草の所有権が質屋に移るとお伝えしましたが、この点についてもう少し詳しく説明しましょう。

質草の所有権が質屋に移ることを質流れと言います。

質流れをすると、所有権を失う代わりに借りたお金も利息も支払う必要がなくなります。

実質的に買取されたのと同じような状態になるわけです。

カードローンは返済期限に返済されないと金融機関から連絡がありますが、質屋は期限までに返済がなくても連絡がありません

返済期日になっても返済されなかった場合には、自動的に所有権が移り、取引が終了してしまうのです。

質流れしたものは店頭で販売されたり、中古市場で売却されたりします。

そのため、1度質流したものを取り戻すのはかなり難しくなるということを覚えておきましょう。

質屋でお金を借りるときの相場

次に、よく質屋に持ち込まれる質草でお金を借りる際の相場を見てみましょう。

時計 ロレックス デイトナ 65万円~
カルティエ パシャ 8万円~
ブルガリ アショーマ 5万円~
バッグ ルイ・ヴィトン 10万円~
エルメス バーキン 62万円~
貴金属 プラチナ 3,680円/g
18金 5,900円/g
パソコン MACBOOK PRO 4万円~
ゲーム機 ニンテンドースイッチ 1.5万円~
プレイステーション5 4.5万円~
楽器 ギター 5,000円~
着物 相場表示なし

質屋は品物を担保としてお金を貸りる仕組みとなっているため、担保によって借りられる額は当然異なります。

借入可能額は販売価格の20%~70%程度が相場で、買取と比べると査定金額は低いです。

同じ品物であっても質屋ごとに査定額が異なったり、品物の種類や状態によっても借りられる金額が異なったりする点は中古品買取と同様ですね。

ただし、基本質屋に担保として預けられるものはブランド品や貴金属といった高額商品が中心になるため、中古買取のようになんでも査定してくれるわけではありません。

担保として利用できる品物や査定額は質屋によって異なりますが、公式HPなどで相場を公開しているところもありますので参考にしてみてください。

たとえば例として挙げた商品以外にも、車やバイクといった大型のもの、記念硬貨や旧札、ウイスキーやブランデーといったお酒など、さまざまなものを対象としている質屋もあります。

どのような品物が預かり可能かは質屋によって大きく異なるため、質に出したいものがあるなら事前に確認しておくと良いでしょう。

最近ではLINEやメールで写真を送るだけで、質入れが可能かどうか、どの程度の査定金額になるか、を教えてもらえるところもありますよ。

質草になりにくいもの

先ほどご説明した通り、質屋ではどんな品物でも担保に入れられるわけではなく、物によっては断られてしまうこともあります。

たとえば以下のようなものは質屋では断られてしまう可能性が高いです。

  • ノーブランドの物品
  • バージョンが古すぎるパソコン
  • 壊れているもの
  • 傷や汚れが目立つもの
  • ブランド品の偽物
  • 土地や建物の権利証
  • 電子化された株式
  • 食べ物
  • 生き物
  • 植物

質屋は基本的にブランド品や貴金属などの高級品や高額品を預かる業者です。

リサイクルショップなら買い取ってもらえるノーブランドの物品や壊れているもの、傷や汚れがあるものなど、価値の低い商品はほとんどが取り扱い対象外となります。

またブランド品の偽物は、偽物と知っていて質入れすると、たとえその場ではバレなくてもバレてしまった場合に「詐欺罪」「商標法違反」で罪に問われることもあるので注意が必要です。

他にも土地や建物の権利証・電子化された株式などは、質屋側に専門知識がなく査定ができないため、担保にするのは難しいです。

あとは品物としての価値に期限がある食べ物や生き物、植物なども基本質入れはできません。

また、それ以外にも車やバイクなどの大型のものは、保管場所が確保されていない質屋では質入れを断られることがあります。

少しでもお金が必要なら、質入れ不可の商品についてはリサイクルショップで買い取ってもらうなど、他の手段を探しましょう。

質屋でお金を借りるとバレる?

結論からいうとバレる可能性はありますが、いくつかのポイントを抑えることでバレにくくすることが可能です。

周囲にバレないように質屋を利用するポイントは3つあります。

  1. 来店時に見られないようにする
  2. 質札の管理をしっかりする
  3. 預け入れる品物はバレにくいものにする

質屋の利用がバレないようにする1つ目の対策は「来店時に見られないようにすること」です。

質屋に来店するところを知人や家族に見られてしまえば、お金に困って質屋を利用しているのか? と勘繰られてしまいます。

それを避けるためにも、質屋を利用する際には自分や周囲の人の生活圏から少し離れた質屋を利用するなど、来店時に見られないような工夫をしましょう。

2つ目の対策は「質札の管理をしっかりすること」です。

質屋でお金を借りると、品物を預かっている証拠として質札が発行されます。

質札はお金を返済した際に品物を返してもらうために必要なものです。

この質札が人に見つかるとお金を借りている証拠となってしまうため、言い逃れが難しくなります。

そして3つ目の対策は「預け入れる品物をバレにくいものにすること」です。

質屋に預け入れる品物は、当然ながら借りたお金を返済するまでは質屋に保管されます。

そのため、普段使っているパソコンやカメラなど、家族が気づきやすいものを質入れしてしまうと怪しまれてしまう危険性が高いです。

また、貴金属やアクセサリー、時計などは小さいのでバレにくい面はありますが、いつも身につけているものが急になくなると不審に思われることもあるでしょう。

返済できず質流れしてしまえば取り戻すことが難しくなってしまうため、大切なものを預けると後々トラブルに発展するリスクも出てきます。

そのため質入れする商品は、「無くなってしまっても困らないもの」、「家族の目につきにくく無くても不自然ではないものを選ぶと良いです。

もちろん借りたお金をしっかり返すことが基本で、計画的に利用することが大事ですよ。

質屋で偽物とすり替えられることはある?

結論から言うと、正規の質屋なら預けた商品が偽物とすり替えられるようなことはほぼあり得ません。

そもそも質屋を営業するには、営業所ごとに管轄する警察署を経由して都道府県公安委員会の許可を受ける必要があります。

この許可を受けるためには経営者や営業所が一定の基準を満たしていなければいけません。

たとえば、質屋は帳簿を備え質契約や返還の際にすべて帳簿に記録し、3年間の保管が必要です。

また品物の保管に関しても公安委員会が定める一定の基準を満たした保管設備の設置が求められており、厳格に管理する必要があります。

そのため質屋の営業許可を得ている質屋であれば、偽物とのすり替えや品物の破損などを心配する必要はほとんどないといえるでしょう。

ただし、注意すべきは営業許可を得ずに営業している「偽質屋」の存在です。

許可を得ていない質屋の場合はそもそもルールを守る気がないため、品物のすり替えや違法な取引など何をしてくるか分かりません。

公安委員会の許可基準には「質屋営業許可証」の掲示が含まれています。

質屋を訪れたらまず「質屋営業許可証」が見える位置に掲示されているかどうかを確認し、正規の質屋であることを確認しましょう。

質屋を利用する上での注意点3つ

質屋を利用してお金を借りるときに気をつけたいのがこの3点です。

それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

返済計画を立ててから借りる

誰でも借りれるからこそ、計画性を持たないとダメ

質屋で1〜2万円借りて、次の給料日に返済できるというのであれば、細かな返済計画を立てる必要はありません。

しかし。給料で返済できないような額を借りる場合には、必ず返済計画を立てて、完済できる目処が立ってから借りるようにしましょう。

先にも説明した通り、カードローンと質屋の最大の違いは返済期間にあります。

長期間での返済が可能なカードローンと違い、質屋は3ヶ月後の一括返済が基本です。

お金を工面する時間があまりないことから、給料の手取り以上の借入れをした場合には、その他に臨時収入がないかぎり返済するのは困難になります。

そのため、無理のない返済計画を立てられないのに質屋を利用することはおすすめできません。

簡単に借りられるからこそ、きちんと返済計画を立ててから申込むことを心掛けましょう。

手放せないものは質草にしない

本当に大切なら、何があっても、質入れしてはいけない

質屋を利用する以上、質流れするリスクは常にあるため、本当に大切なものは質草にしないように注意してください。

いくら返済計画を立てたとしても人生は何が起こるか分かりません。

入ってくるはずのお金が入ってこず、返済期日を迎えてしまうことも考えられますし、返済直前に交通事故にあって入院するという可能性だってあり得ます。

だからこそ親の形見の腕時計や婚約指輪といった自分にとってお金以上に価値があるものは質入れせずに、失っても困らないものを預けるようにしてください。

原則として質流れしたものを取り戻すことはできません

もし取り戻せる機会があっても、借りた金額よりも遥かに高額なお金を用意しなくてはいけなくなりますので、質入れするものは慎重に選びましょう。

売却することも検討する

質流れさせるぐらいなら、高値で売却するのも手

返済計画が立たないという場合には、最初から売却することも検討してみましょう

上記で紹介したように、質査定額は買取査定額よりも2割ほど低く設定されるため、返済できなくなった場合、結果的に買取相場よりかなり安く質草を売ってしまうことになります。

安値で売ることになるくらいなら、最初から買取相場で売った方が手にできる現金の額は大きいです。

さらにメルカリヤフオクなどを使えば買取査定額よりさらに高く売ることもできます。

質草になるような商品には中古販売価格の相場というものがあり、こちらの方が買取相場よりも価格が高いからです。

たとえば最初に例として挙げたロレックス デイトナの中古買取価格が140万円でしたが、実は中古販売価格でみると200万円を超えることがあります。

質入れして借りられるのが112万円ですので、質流れした場合、200万円の価値がある商品を112万円で手放すことになるのは明らかに損ですよね。

メルカリやヤフオクで100万円を超える取引をするのはリスクが高すぎますが、買取専門店に持っていけば、少なくとも質屋の買取価格よりも高く買ってもらえます

質屋も便利な借入先ですが、返済が確実でないなら売却することも選択肢のひとつとして考えておきましょう。

まとめ:短期間で少額を借りるなら質屋もアリ!

給料日前に少額が必要な時は質屋が便利

質屋は質草さえあれば無審査でお金を借りることができるため、カードローンやクレジットカードなどでお金を借りられない人にとっては、とても助かる存在です。

ただし金利が高く、原則として3ヶ月以内に全額返済を行わなくていけません

返済できなくなった場合には質草の所有権が質屋に移り、どれだけ大切なものであっても手放さなくてはいけなくなります。

そうならないためにも、確実に返済できることが分かっているときにだけ質屋を利用するように心掛けましょう。

具体的には無理なく給料で返済できる金額、2〜3万円程度までの借入れであれば問題ありません。

それ以上の金額を借りる場合には、返済計画を立ててから質屋で借りるようにしてください。

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